あなたは生涯で何度歯列矯正がしたいですか?
この見出しをみて驚いた方も多かったと思います。ですがこれはよくあることなのです。私どもにいただく相談の多くは、【噛み合わせが気になるから矯正したい】ということですが、その中には矯正したけど噛み合わせが合わない。矯正してから顎がおかしいという方たちです。これが圧倒的に多くあります。なぜこうなるのでしょうか?みな共通してるのが、見た目はきれいになったけど、噛み合わせがあわない。これは噛み合わせの基準をさだめないまま治療したからです。
上下の顎のうち、下の顎だけが自由自在に動くので実は噛み合わせのこの基準作りがスタートであり、ゴールなのです。

あなたにあう矯正治療は?
Contents
矯正を希望する方には大きく分けて二通りの方がいらっしゃいます。
1:見た目がきになる。・・・八重歯、出っ歯、歯のねじれ、乱杭歯、歯並びで歯が黒く見えるなど
2:噛みあわせが気になる。・・・片側ばかりぶつかる、よく噛めない、食いしばっている、顎関節の痛みや噛んだときのバランス。
これらの悩みを解決するには、まず、原因を考えてそれにどう対処していくかを考える必要があります。だれでも同じ歯列矯正方法でいいと言うわけではないと言うことです。
歯列矯正とは
歯を動かし、歯並びをととのえます。歯が動くのが信じられないと思う方もおられますが、動きます。歯は力を加えられると、力が加えられている方向に少しずつ移動する性質があり、矯正はこの性質を利用して行われます。矯正装置を口の中に入れ、歯に持続的に力をかける事によって歯を移動させ、悪い歯並びや噛み合わせを治療する事を歯列矯正といいます。歯列矯正は、大人でも行うことが可能ですが歯及び歯周組織や骨組織の状態によって大きな個人差が生じます。
治療方法
ワイヤー矯正
矯正は様々な種類の治療法があります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯に「ブラケット」という装置を取り付け、ブラケットにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく治療方法で矯正の中では、最もスタンダードな矯正法です。私どものクリニックでも一番多く行われている治療です。
ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットという装置を接着する一般的な方法で確実性が高いです。また、ブラケットには金属以外で透明なプラスチックやセラミックでできたものがあり、目立たなくさせることが可能です。
マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを使用して歯を移動する矯正方法です。1日20時間以上マウスピースを着用して歯を徐々に移動させます。マウスピースは約2週間毎に新しいモノに交換します。他の矯正方法との違いは、装置の取り外しができる事ですが、逆に使っていないとまったく効果が出ませんので、ここを理解できない方には向いていません。また、大きな移動にはあまり適していないので比較的簡単な矯正治療に適します。
当医院ではインビザラインを導入しております。
インプラント矯正(補助的方法)
インプラント矯正(補助矯正)
ワイヤー矯正の効果を早くする場合に使用する方法が、インプラント矯正で、インプラントだけで矯正が完了するわけではありません。装置をつけて歯列の矯正を行う際に固定源を強くしたいときに利用します。一般的な歯根用のインプラントとはちがいあくまで固定用に矯正用インプラントを使用します。マイクロインプラントとも呼びます。これにより、今までの装置より確実な歯の移動をさせる事が可能となり、中でもとくに2級症例の治療期間の短縮が可能となります。成人女性の多くの方に利用します。
舌側矯正
残念ながら当医院での取り扱いはございません。ご紹介になります。
歯の位置は筋肉の活動により左右されます。筋肉トレーニングをおこないます。
保定

ワイヤーで固定したり取り外し式のものを利用します。
間違いだらけの歯列矯正
見過ごしては行けないポイント
顎関節無視の矯正治療
矯正治療のゴールとは歯並びだけではありません。【歯並びがよくなれば全てが解決する】ことはありません。ここだけは本当に注意していただきたいと思っていますが、矯正したら噛み合わせが治る顎関節症が治るということでなく、それを目標にした矯正をする場合のみ改善が期待できるのです。
それはあとあとの再治療につながってしまいますので、原因と方法とゴール設定はしっかり行いましょう。矯正医はみな同じではないのです。
矯正治療を積極的に取り組むようになった理由
矯正治療導入の背景
私ども池袋同仁歯科クリニックには、咬みあわせや顎の問題から多くの方が診療に来院されます。歯科ドックなど診察の後に歯列矯正が必要な方には、従来矯正専門(オンリー)歯科医院をご紹介していました。当医院では歯列矯正を行なっていなかったのです。ただ多くの方の噛み合わせ相談を受けていると、矯正治療経験者の噛み合わせ相談がたくさんでてきました。矯正治療が終わっているので歯並びはよくなっていますが、かみ合わせ・顎に不安、問題があるとおっしゃるのです。つまり、【歯並びは直っているけど、顎や噛みあわせがよくない】・・・ということです。このことについて、私たちはどうしてなのか考えたのですが、どうやら矯正歯科医ですら、中心位という顎の基準位置を大切にしていないと言うことがわかったのです。
噛み合わせベースの矯正チェックについて
さらに、通院中の患者さんには『ここではどんな治療をするときも、しっかりと咬みあわせを考えてくださるので、ぜひこちらでこのまま矯正をお願いできないだろうか?』というご要望をいただくようになりました。その結果現在では私たちが歯列矯正を行うようになったのです。
つまり、ただ歯並びを整えるだけではなく、顎の位置を考えた矯正(中心位ベース)治療をおこなっています。
(歯と顎の関係は図を見たほうが理解しやすいと思います。〔かみ合わせ〕のページを参照してください)
後悔しないように
中心位という顎の位置があるのですが、残念ながらあまり日本では考えて治療がおこなわれていないのです。
見栄えだけよくなっても噛み合わせがよくなければ、歯列矯正の意味はあるのでしょうか?
たとえば、歯並びは良くなったけど、咬みあわせが悪くなった、顎が痛くなったということではいろいろとお困りになってしまうでしょう。
すべての人にあてはまるわけではありませんが、そうなってしまってからは残念ということです。
セラミック矯正法
むやみに神経をとることは歯の寿命低下につながりますからおススメできないのです。もともと、かぶせ物がしてあったり軽微な修正に適している方法と言えます。
矯正お悩みタイプ
矯正治療は、ご自分の歯を理想的な位置に移動させていく方法です。相談が多いのは以下のようなケースです。
1.叢生(そうせい)デコボコ
アゴの大きさと歯が生えるスペースバランスが取れておらず、歯は、 スペースが足りないため捻じれたり、重なり合ったりして生えてきます。そのため、 デコボコの状態になっています。
2.受け口『下顎前突・反対咬合(かがくぜんとつ・はんたいこうごう)』
本来、前歯は上部が外側に、下部が内側になっている。歯の状態が反対になっているのが受け口と呼ばれる症状です。前歯の傾きや下顎の発育が大きすぎたり、 上顎の発育が小さすぎたりする時に生じます。
3.出っ歯 『上顎前突(じょうがくぜんとつ)』
出っ歯とよばれる症状です。上の前歯が強く傾斜している場合、上顎の骨自体が前に出すぎている場合の2種類の症状があります。上顎の発育が大き過ぎたり、下顎の発育が小さすぎたりする時に生じます。
池袋同仁歯科クリニックでの歯列矯正特徴を紹介

- 毎日矯正治療を受けることができるか、月に1、2度か。
(一般的に矯正の先生に合わせて月に1回のクリニックが多いようです) - 矯正治療と一緒に虫歯のチェックもできる。
(矯正歯科だと虫歯の治療をやっていないところが多いようです) - 矯正治療と一緒に歯のクリーニングができる。
(調整と同時に簡単なクリーニングを行っています) - 歯列矯正開始前に徹底的に手入れ方法をマスターできるのか。
(矯正中の虫歯リスクがほとんどゼロ。) - 希望者には社員割引と同額でホワイトニングができる。
- 治療計画は外部の矯正指導医とダブルチェックの体制で安心。
一人の歯科医師の考えに偏らずに2人以上の歯科医師の意見から治療を - 顎関節の位置を大切(基準)にしているので、矯正治療後に顎が痛いことがない。
(当医院では、これが原因で多くの人に再度の歯列矯正をおこなっています。) - なんといってもオールインワンのトータル治療のクリニックなので、歯列矯正後もずっとメンテナンスとチェックで通院できてアフターが安心。
あなたのお口をトータルで考えるためのポイント

ずばり、あなたの歯をたくさん残すためです。歯並びのわるい老人を見たことはありますか?
歯並びや噛み合わせが悪い事による弊害

虫歯
磨きにくい部分があるということは、虫歯になりやすいです。
歯周病
虫歯と同じで、歯肉に近い部分で磨きにくい部分があれば歯周病を引き起こします。
肩こり、頭痛、姿勢が悪くなる
噛み合わせが悪い事によるあごの片側どちらかの一方的な成長。肩こり、頭痛の原因にもなります。
発音障害
歯の間から空気が漏れて、正しい発音ができない。
心理的なもの
歯に対する劣等感。
矯正治療の時期

矯正治療はどの年代でも可能ですが、早期に行うと早く終わりやすい傾向があります。
口腔育成
乳歯から永久歯が生えそろうまでの子供さんが対象ですが、顎や永久歯列を理想的な状態に誘導していきます。
歯列矯正
永久歯列を対象とし、現状のおける最良の歯列をめざす治療方法です。
口腔育成

口腔育成とは
口腔育成とは、お子さんを対象とした矯正の考え方、治療方法です。発育段階から、歯を動かすだけではなく、アゴの成長をコントロールする事も考えていきます。現代社会の環境において、人間のアゴは急速に小さくなっているといわれます。
それに対し歯は昔に比べ小さくなっていないため、歯の並ぶスペースが不足してしまい、歯並びが悪くなることが多いのです。そこでアゴが成長していく子供のときに、アゴの成長を助けその成長をコントロールする事で、良い歯並びにしていく事を口腔育成と言います。
喜ばしいポイント
-
- アゴの成長をコントロールしながら歯の矯正を行うため、抜歯をする確立が低くなる
- アゴの成長をコントロールするため、顎関節症になりにくい。
- 大人になってから矯正を行う必要が、なくなる可能性が高い
※大人になって再度矯正治療が必要となっても、症状が軽く良い結果をえられやすい
- 矯正後の後戻りの可能性が低くなる。
- 定期的に歯医者に通うことになるため、子供がなりやすい虫歯の初期予防が可能となる。
- 装置を取り外すことができる。
注意していただきたいポイント
- 装置を取り外すことができるため、取り外し期間が長いと治療期間が長くなる
- 装置も歯も入念なお手入れがかかせません。
治療方法
治療は左図のような拡大床装置を使用、歯の移動やアゴ成長促進及びコントロールを行っていきます。なお、装置は幼児でも簡単にと取り外したりする事ができるため、食事の時などに外せます。
※装置は症状によって異なります。
矯正治療費
精密検査 | 30,000円 |
ワイヤー矯正 (メタル/デーモン/エステティック) |
680,000円〜900,000円 |
インビザライン (easy~dificult) |
780,000円〜880,000円 |
インビザライン(前歯のみ) | 300,000円 |
補助インプラント | 25,000円 |
調整費/管理費 | 5,000〜12,000円 |
歯列矯正は、歯の移動中に噛み合わせの違和感を感じたり、歯がしみたりするようなことがあります。