マウスピース矯正(インビザライン)とは?
インビザラインとはマウスピース矯正の主流になっている歯列矯正の方法です。米国アライン・テクノロジー社(Align Technology,Inc.)が独自に開発した3D画像化技術と審美的要素で、これまでに世界で900万人を超える患者様が「マウスピース型矯正装置」による治療を受けられており、池袋同仁歯科クリニックでもインビザラインを導入しています。(2020年10月時点)
【参考情報】インビザラインジャパン(株
最近ではインビザラインを模倣した他の種類のものがありますが、データ数が圧倒的に異なり、さらに今後も集まってくるボリュームが違うでしょう。治療オプションも豊富です。その他のメーカーのマウスピース矯正は、極めてわずかな移動の場合なら利用可能ですが、通常の矯正は難しいと言わざるをえない状況ですので、治療法選択の際に参考にされてください。
インビザラインのメリット、デメリット
メリット
- 装着した装置が目立たない
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インビザラインは透明なシートを歯に装着するので、装着していることがわかりにくく審美的です。また違和感が少なく発音にも影響が少ないです。人前に出るお仕事の方も諦めていた歯列矯正にチャレンジできます。
- 自分で取り外しができる
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歯科医院に行かなくても、自分でシートを外すことができます。いままで通りのお手入れが可能です。
デメリット
- 1日20時間以上の装着が必要
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当然ですが、使用時間を守らないと歯は動きません。治療期間が患者さん自身の取り組み度によって左右されます。
- 全てをマウスピースではできない
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マウスピース矯正は万能ではなく、得意なケース、不得意なケースがあります。ある程度限局したケースに効果があります。100%どんなケースでもマウスピースでできるとは思われないようにされてください。インビザライン の失敗となりやすいです。
マウスピース矯正の得意範囲をこえた部分をどう他のリカバリー方法で矯正できるのか?これが本当の仕上がりと言えるでしょう。
【関連情報】マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い、メリットデメリット
インビザラインの特徴
インビザラインは歯に矯正装置を付けずにステージに合わせて数十枚のマウスピースを装着して歯を移動していく方法です。マウスピースが透明でご自身で着脱可能なことから、現在人気のある治療方法です。(厳密には一部の歯にアタッチメントという突起をつけます。)
インビザライン治療の対象者
基本的には多くの症例に対応していますが、しかし100%ではありません。実は不得意なこともありますので、ご自分の場合にも対応可能かは十分に診察してから、治療を始めるようにしてください。
最適なケース
- 歯の前後的な平行移動を伴わない、もしくはわずかな移動なケース。
- ワイヤー矯正の後半の仕上げもしくは後戻りの修正。
不得意なケース(できなくはないが難易度が高い)
- 噛み合わせが深いケース
- 歯が回転してるケース(ワイヤーよりかなり時間がかかります。)
- 歯の前後的な平行移動が多いケース(ワイヤーよりかなり時間がかかります。)
どんなケースでもインビザラインだけでできるという先生は、奥歯の噛み合わせを妥協しているケースがほとんどです。
インビザライン重要ポイント
- インビザラインは当然ですが、口腔内に装着して初めて機能します、効果がでます。メーカーからは1日20時間以上の装着を推奨されています。
- 使用しないと動かないどころか後戻りも起こりえます。
- しっかり設計することにより多くのケースをインビザラインで治療可能ですが、難易度の高いケースは治療が長くなり、副作用も起こりえます。
よくある誤解
インビザラインは抜歯しない矯正と思われてる方がいますが、歯が並ぶスペースが無ければ歯はきれいに並びません。それでも抜かない場合は、口全体が斜めに広がるか、前歯全体がひろがり前に出るしかありません。正解としては、
歯を横に広げたり、後方に移動したり、歯と歯の隙間を削るシミュレーションをして、それでもダメなら抜歯という選択がオスススです。そういうことをトータルで考えて適している場合にインビザライン矯正はオススメします。
インビザライン治療の流れ
医)良口会 池袋同仁歯科クリニックで以下の通り治療を進めていきます。
治療相談:インビザラインでどの程度、治療が可能かどうかのチェックを行います。
歯科ドック:矯正前に当医院では虫歯や歯周病がないかのチェックを行います。
必要な治療:検査後に優先すべき治療があれば治療をします。
光学印象:当医院では光学スキャナー(口腔内カメラ)でお口の歯型をとりインビザラインセンターにデータを送ります。(従来はシリコン印象材でドクターも患者さんも頑張って取っていました。大革命です。)
治療計画立案:インビザラインセンターと共同で治療計画を作成します。この時が実はとても大切で、ここに私たちが長年培ってきて重要なポイントを組み込んでいます。(来院時にわかりやすく説明させていただきます。)
マウスピース完成:マウスピースが池袋同仁歯科クリニックに届きます。(設計完了から2〜3週間かかります。)
アタッチメント装着とマウスピースお渡し:マウスピースの効果を最大限にするために、必要な歯に対してアタッチメントという装置を装着します。虫歯治療に使う材料なので見た目は全く気づくことがありません。
定期チェック:アタッチメントが外れていないか、想定どおりに移動しているか定期的に管理していきます。(当医院では虫歯や歯周病の管理も行えます。)
動的治療終了:移動が完了したら、固定の治療に入ります。
終了後の再検査:ある程度固定が完了したら治療完了していいか再度検査を行います。
定期的なメンテナンス:矯正した歯が戻っていないか、虫歯がないかなど定期的な管理をしていき生涯自分の歯で過ごすお手伝いをさせていただきます。
インビザラインを効果的に進める方法
- インビザラインが適応か得意ケースかしっかりと診断する
- マウスピースを推奨装着時間以上装着する
- 適応でない場合は当初はワイヤー矯正などで歯を動かしてから、インビザラインを選択する。もしくは途中ワイヤー矯正を取り入れる。またミニスクリュー、ミニインプラントを利用する。
- 安いプランはシート数に限界があるので費用だけに流されない。
- 短期間でインビザラインが終わるプランは、奥歯の噛み合わせをあまり考えていないことが多いので、顎関節や噛み合わせ重視したいなら、そのプランは避ける。(このことを先に希望を出しておくのがよい)
インビザライン治療のよくあるエラー
池袋同仁歯科クリニックで、導入を検討中に他医院様の様々なケースを研究してきましたが、インビザラインがうまくいかない場合にはパターンがありました。
パターン1。歯の移動量が大きく、マウスピースだけでは難しいケース。そのリカバリーができないということです。
どんな治療法も100%はありえないのですが、エラーになりそうなときにどうリカバリーするか、ここがとても大切です。
抜歯をしないことを最優先として口元が出たケース、広がっているケース。
当医院では治療計画の作成時に、抜歯の可能性をお話しします。第一選択で抜歯をしないでスタートして明らかに厳しい場合は、早めにお伝えするようにしています。
アタッチメントが外れているのにそのままのしているので歯に適度な力がかからない。
これらをクリアできれば夢のような治療ですが、多くの方が歯の移動量が多いのでワイヤー矯正との併用が望ましいことも多いです。
池袋同仁歯科クリニックで治療をするメリット
マウスピース矯正はどこでやっても同じではありませんので、以下のことを重視する方はご相談ください。
- 顎関節にフィットした噛み合わせで仕上げられる。
日本では顎関節にフィットした歯列矯正はなかなか行われずに、矯正後に顎の痛みや噛み合わせの不具合があるケースがありますが、私たちはその治療をメインにしているので、顎関節を重視した治療を受けることが可能である。 - 理想の状態に仕上げられる
あなたの描くゴールにとことんに寄り添い、終了はあなたの同意を得て完了、治療を仕上げます。 - トータルの歯科治療を受けることができる。
虫歯治療、歯周病治療も抜歯も当医院で可能です。 - 全日歯列矯正の治療を受けることができる。
曜日の指定がなく通院に便利です。 - 治療保証がある。
歯列矯正には後戻りのリスクがあります。仮に矯正終了後に後戻りがあっても、費用なく治療が可能です。メンテナンスで通院される方には再度矯正費用がかかることがありません。(調整費用は必要) - 予防を重視した治療方針なので、治療後は健康な歯を持続することができる
この価値を気づくのは実は矯正後10年近く経った頃だったりします。あなたは10年後のお口の状態をどの程度健康である自信がありますか?
多くの矯正歯科医院は矯正がメインなのでメンテナンスや虫歯、歯周病管理は得意ではありません。 - あなたに一番ぴったりな歯列矯正がわかる。
池袋同仁歯科クリニックではマウスピース矯正だけ、ワイヤー矯正だけということがないので、あなたの要望やお口の状況から、私たちの主観なくあなたにぴったりな治療のみを提案します。 - 当医院では基本的に成人の方には5年間の保証期間をもうけています。
よくある相談
他の医院で途中までやってもらいましたが、引き継いで治療をしてもらえますか?
インビザラインは引き継ぎができるシステムですので、私たちで対応できそうなケースはもちろんお手伝いさせていただきます。遠慮なくご相談ください。
他の医院で他のマウスピース矯正を進められましたが、インビザラインの方がいいですか?
ごくわずかな移動の場合には他のシステムでも対応可能ですが、ある程度の移動が必要な場合には症例数の多さからインビザラインが適していると言えます。
治療期間はどの程度でしょうか?
歯を移動させる量により期間が変わりますが、インビザラインの場合は装着時間に大きく左右されます。一般的には半年から3年程度です。
治療期間を短くすることは可能でしょうか?
光加速装置を使用することにより、スピードが上がります。ただし思わぬ方向に行くことも早くなるわけですから確実に歯科医に現状を診てもらえる人のみにお勧めしています。
※矯正治療は自費診療となります。治療の成果には限界があります。治療に対して痛みを伴うなど副作用もあり得ます。マウスピース矯正は日本国の薬事上の医療機器には該当しません。【参考情報】日本矯正歯科学会