最近目に付く危険な広告があるので、これはいけない!とみなさんに注意して欲しいのでお知らせしておきます。
日頃、メールを書いていたりウェブをみたり、動画をみていたりすると、たまに目にすることがあるのが、顎関節症の治療をうたっている【整体院の広告】です。
わたしが、メールやブログにこのキーワードを使うので、グーグルやヤフーが関連付けて広告を出してくるのですよね。すごい精度ですよね。
結論からお話しすると、
顎関節症の根本解決は正直言って
口の中に手をつけずに治せることは不可能ということです。
池袋同仁歯科クリニックでは、毎日毎日多くの方の噛み合わせ治療をしてきていますが、
整体院に行ったけど解決しない、整体院から歯科へ相談に行ってくださいと言われて診察を受ける方が多いです。
もちろん、一種の筋肉痛みたいなものであれば、治るというか、痛みがひくことはあります。
正式には落ち着くでしょうか。このなおすと言ってる整体院の方達が、どうやって治すのか
非常に興味深いのでいちおうサイトの内容をみさせていただいたわけです。
うーーーーーん、
やっぱり対症療法でしかありません。対症療法とは根本解決でなく目先の症状を消すことです。
簡単に説明しておくと、風邪などの体調不良は症状を抑えておくことにより、体に治癒力があるから、自然治癒力で回復するわけですが、この顎関節症に関して言えば、原因があるのだからそれに対してアプローチをしないと回復とはなりません。
根本治療、原因治療が必要ということですね。根本解決するということなのでわかりやすいかと思います。
整体院の方々が、
あの治療で顎関節症が治るとか言うのは良くないですね。❌
(治療と言っていいのだろうか法的にも)
整体師さんはもちろん一生懸命書いていてくれていたりするんですが、
しかし、的外れですね。自己流の域をでてません。
顎関節の周囲だけ触っても、その顎関節に影響を及ぼした原因を解決しないと、
根本解決にはならなくて治癒はしないんです。
だからその原因が一過性のものなら、それはそれで言いわけですが、
日常的な習慣的なものからくるものなら、その辺りから探って原因解決しないと解決はしないのです。
ほとんどの場合は噛み合わせのずれからきます。だから整体院では治せないし、手をつけられないんです。
整体師さんも悪気はなく一瞬、しばらくはいい状態が続くので、
『これ効果あるかも!』と自信を持って治療するのでしょう。たしかにその時は治るん症状が落ち着くのでしょう。肩こりのマッサージみたいなものですね。
こういう話は、一般の人からしたら何がなんだかわからないのも事実です。
うちに相談に来る多くの方は肩こりがひどかったり頭痛がすると
整体院で歯医者で噛み合わせを診てもらってくださいと言われるそうなので、
整体師さんでも知ってる方も多いとは思います。
ただ、じゃあ歯科ならどこでもいいのかというとそうでも無いのがややこしいところです。
歯科医院でも、顎関節症は治療してると標榜しながらもだいたいが、ホワイトニングシートのようなものを作ってマウスピースとして使ってくださいと言われ経過観察をするというのが9割ではないでしょうか。
ですから、顎関節症と噛み合わせに関して、そこまで本格的にやってくれる歯科医院はほぼ無い状態です。
それならどこに行けばいいのか?となって大学病院に送られていっても、
たらい回しにされ、当医院を見つけられる方も多いのです、このパターンは何十年と多いので残念です。
それなら整体か?と思うのも無理がないわけですね。
もどりますが結局のところ、整体院の治療は、対症療法的にはいいのでしょうが、
根本解決には程遠いということですね。だから治ると言ってはダメだと思います。
整体院では顎関節症の根本解決は無理ということです。
マッサージと理解して上手に使い分けるようにしてください。
整体院とは
そもそも、あなたは整体院とは何か?ご存知でしょうか?
整体師が嫌いというわけでないのですが、あまりにも誤解を与えるような広告を
されてる方をみると、そういうところへの通院は控えていただいた方がいいかと思うわけです。
整骨とか、接骨とかは国家資格がありますが、整体はないです。
日本の医療国家資格についてはこちらから>>厚生労働省:資格情報
いってみれば誰でも、自分で整体師と言うことができるわけです。
そしたら誰でもなれちゃうから、そんな人はワンサカいるわけで
競合がいないところで事業をやろうとするのは当然の考えですが、
もしあなたが顎関節症なら、原因究明してあげればしっかりと治癒はさせることが可能です。
根本解決治療は、専用ページに載せていますが、
大きく分けて、
- 診断
- マウスピース作製
- 咬合調整
- 経過観察
という流れですね。
よくある諸症状は、
- 顎から音がする
- 朝起きたら顎が痛い
- こめかみあたりが痛いことがある
また
- 首がこる
- 肩がこる
などもあります。
参考になれば幸いです。
相談にいらっしゃる方の半分程度が、すでにどこかで噛み合わせ治療をした後、矯正治療をした後です。
そのような方々が、顎関節症になるということもあります。
(あ、もちろんうちの歯列矯正はそんなことはありません。^^)