監修 噛み合わせ認定医 河合 良治
何らかの理由で歯を失ってしまった場合、よく選択される治療法に「ブリッジ治療」があります。
ブリッジ治療では失ってしまった歯の部分だけでなく、両隣の歯に渡って被せ物が入るため、できるだけ白い歯の材質を使ってブリッジにしたいと考える方が多いです。
では、ブリッジを入れる際に白い歯にすることは可能なのか?
結論としては健康保険では限定的で、自由診療なら可能ということです。
費用や治療期間についてもご説明していきます。
ブリッジ治療とは

まず簡単にブリッジ治療についてお話しします。ブリッジ治療は失ってしまった歯を補うために両隣の歯を削り橋渡しのように連結した被せ物を入れる補綴治療です。
入れ歯と違い、専用のセメントで固定するため、取り外すことなくご自身の歯のように使っていただけます。メリットとしては、取り外してのお手入れがないこと、噛む際に違和感を感じにくい、素材によっては自然な見た目にできるなどが挙げられます。
デメリットとしては、もし両隣の歯が健康であっても少なからず削り形を整える必要があること、保険診療の場合は銀歯になるため、目立ちやすい、歯の無い範囲が多くなると、橋をかける歯に負担が強くかかるということが挙げられます。
※ブリッジを完全にダメなものというインプラント専門医がいますが、まるでそんなことはありませんので、ご安心ください。少数の歯なら十分予後が期待できます。
参考:日本補綴歯科学会
ブリッジ治療で白い歯にすることは可能?

まずブリッジ治療には「保険診療」のものと「自費診療」のものがあること、そして「前歯」か「奥歯」かによっても保険の場合は白い歯になるかが変わってきます。
・保険診療のブリッジ

「保険診療」で作成するブリッジは国から決められた材料のみ使うことができます。いわゆる銀歯と呼ばれる金銀パラジウム、樹脂の素材であるレジンなどが一般的です。
2026年6月より一部のケースで全て白い素材のブリッジも一部適応になったようです。
メリットとして保険対応可能ということですが、デメリットはやはり厚みが必要なので、神経のある歯を土台にする場合は、少し様子見が必要かと思います。金属は薄くても丈夫ですが、樹脂は割れてしまうわけです。
従来は、保険治療で前歯をブリッジにする場合は、パラジウムなどの金属でできたフレームの表面にレジンを貼り付け、見た目には白い被せ物のように作成します。(裏側は金属)
奥歯にブリッジを入れる場合は白い材料を使うことができず、全て金属の素材になります。
| 保険診療 | 自費診療 | |
| 部位(場所) | 適応部位が決まっている。 | 適応部位は自由。 |
| 材質 | 指定されている。 | 使用材料は自由。 |
| 色(白) | 適応部位が決まっている。 | 自由に設定可能。 |
| 変色 | 黄色くなっていく。 | 白さ透明感を持続可能。 |
| 保証期間 | 2年 | 自由に設定可能。 (当医院は5~10年) |
保険治療の前歯ブリッジで白くするのは、金属にレジンを合わせて材料を使用します。このレジンは変色して黄色くなるので、歯科医院で働くスタッフでこの治療を受けるスタッフはほとんどいないのが実情です。また精度もパラジウム合金では限界があるので、高度な歯科治療を求めるのは期待しないようにした方がいいでしょう。金属が高くシルバーを使うことも多くそうなると金属が黒く変色してきます。
・自費診療のブリッジ
当医院の対応可能な治療はこちらになりますが、自費診療でブリッジを作成する際には、保険診療では使うことのできない豊富な材料から選択することができます。
金属の場合は「金(ゴールド)」そして白い材料では「セラミック」や「ジルコニア」、レジンにセラミックを混ぜた「ハイブリッドセラミック」、金属のフレームの表面にセラミックを焼き付けた「メタルボンド」などがあります。
保険診療のブリッジと違い、奥歯でも全てを白いブリッジにすることができるため、白い歯にこだわりたいという方は自費診療でのブリッジ治療がおすすめです。
また前歯は健康保険で白い歯を作れても透明感がなかったり変色するので、他人から歯が汚いと思われたくない場合は、セラミックがおすすめです。
また前歯のインプラント治療も審美的に難しいことも多いため、経年的に考えてもインプラントの適応でない場合は、色が変わらないセラミックの治療を選択されるのをおすすめします。
白いブリッジの費用

2026年現在の保険適応の費用はご利用されてる歯科医院にてお尋ねください。
費用は連結される歯の本数や部位によっても変わってきますが、一般的な相場で各白い材料の費用をご紹介していきます。
ブリッジは複数の歯を作るので、以下のように計算されるとわかりやすいです。
一本当たり、
オールジルコニア:約12〜18万円
メタルボンド:約12〜20万円
ハイブリッドセラミック:約7〜12万円( ブリッジではあまり使いません。)
セラミック/ジルコニア:約15〜22万円
このように白い材料でも値段に幅があり、セラミッククラウン(ジルコニア)が一番高くなります。各材料にメリットとデメリットがありますので歯科医師と相談し、ご自身にあったものを選択しましょう。
※この記事の執筆当時より現在の2026年4月現在では、金属代の値上がりがあり金属を使ったもののほうが高いという逆転現象が起きています。セラミックも様々なモノの値上がりにより上記の料金より2~3割上がっている感覚です。
白い歯のブリッジにするにはどれぐらいの治療期間がかかる?

ブリッジが入るまでの治療期間はスムーズに行って1週間〜1ヶ月ほどでしょう。
まずは
両隣の歯を削り形を整え、型取りをします。仮歯を作ります。(省く歯科もある)
(省くこともある)つまり、工程により変わってきますが、歯形をとった後1週間から10日ほどでブリッジが出来上がってきますので、噛み合わせを調整して装着すれば治療が完了です。
自費診療の場合やブリッジの連結が長い場合は、いきなりセメントで装着するのではなく、仮のセメントで固定し1週間ほど使い心地をみていただくこともあります。
当医院の場合は全顎的に噛み合わせ治療をしていく過程で、早めに仮歯に置き換えておき、計画的に最終的にセラミックなどの歯を作っていくことが多くなっています。
ブリッジ治療の注意点
ブリッジは一度に複数の歯の治療を行うため、当然ですが、噛み合わせも複数の歯のことを考えて行わなければなりません。
噛み合わせが正しくないとブリッジが揺れてきたり、顎が痛くなったりしてきます。
治療後に噛み合わせがかわってしまったとという相談も大変多くなっていますので、あなたに合った噛み合わせ、あなたの顎の位置を大切にした治療(中心位)をしてもらうことを忘れないようにしてください。
当院では、あなたの顎関節にぴったりと合った、素晴らしい噛み合わせの面を持ち、しかも見た目も綺麗なブリッジをお作りすることが可能です。いつでもご相談ください。
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まとめ
今回はブリッジ治療で白い歯にすることは可能なのかについてお話ししました。
保険診療の場合は、前歯のみ白い歯にすることが可能ですが奥歯は金属のみ使用ができるため、白い歯にすることはできないです。(2024年時のものです。当医院では保険ブリッジの扱いがございませんので、適応可能かどうか随時担当医にお確かめください。)
2026年6月一部にて白いブリッジが適用になったようですが、まだ経年的なデータはありませんので、今後に注目です。
自費診療であればセラミックやメタルボンドなど豊富な材料から白い素材を選択することができます。ブリッジ治療にあたり白い歯をご希望の方は歯科医院でお気軽に相談してみましょう。ただし多数の歯になりますので、噛み合わせに詳しい歯科でないと噛み合わせの不具合で当医院に相談にお越しになるかもしれませんのでご注意くださいませ。当医院のセラミック治療はこちらから
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